2004年04月のロックンロール・レコード

[SIDE 12]  LIVE IN JAPAN / DEEP PURPLE(1972)

 小〜中学校時代、可愛がってもらった1つ年上の先輩がいた。大野君というその人の事を俺は「オーやん」と呼び、オーやんは俺を「アキ」と呼んでいた。家が近かったせいもあって、学校から帰った後、一緒にキャッチボールしたり、プラモデルを作ったり自転車で走り廻ったりと、まるで兄弟のように仲が良かったんだ。
 俺より一足先にロックに目覚めたオーやんの家で、ビートルズを知り、グランドファンクを教わった。そしてある日、聴かせてくれたのがこのアルバムだった。オープニングの「ハイウェイスター」の凄まじいスピード感と迫力にブッ飛んだね。おそらくロック界で1番有名なイントロのリフに遊びを入れて、観客の手拍子を誘う「スモークオンザウォーター」も強烈に心にインプットされてしまった。ジャケットはステージ後方から撮った武道館のもので、これがまたカッコ良かった! 手前にプレイするメンバー、向こうには熱狂する観客、まだ見ぬロックコンサートに対して、想像は膨らむ一方だった。あの頃、中学生の小遣いじゃLP1枚買うのも大変で、ましてこのアルバムは2枚組で3,400円(安い方だったけど)、すぐには手に入らないシロモノだった。そしたらあったぜ!シングル盤が。「スモークオンザウォーター」のライヴとスタジオヴァージョンがカップリングされたやつ。大喜びで買って聴いたら、イントロは短くカットされてるわ、ギターソロなんか半分も無くてガッカリ.... それは俺が初めて聴くエディットヴァージョンというモノだったのだぁ。
 ディープパープルはメンバーチェンジの激しいバンドで、俺が知った頃は既に『IN ROCK』や『LIVE IN JAPAN』を生んだ黄金の第II期は存在せず、第III期がスタートした1974年頃の事だったように思う。リアルタイムで聴いた『BURN』や『STORMBRINGER』は勿論、サイケデリックポップバンドみたいな第I期やリッチーブラックモアが脱退した後、トミー・ボーリン(良いギタリストだった....)を加えた第IV期まで、熱心に聴いたものだ。因みに現在も活動中のパープルは第IX期になるそうだ.... ストラマーズって何期だろ(笑)
 よく「ハイウェイスター」はこの時代のアマチュアバンドの定番曲でどのバンドも皆コピーしていた等と言われてるけど、エレキギターなんて触った事も生で見た事すらなかった中学生の俺には、ギターを弾くなんて事は想像を絶する魔術を覚えるようなものに思えたし、弾いてみたいなぁという気持ちは沸いてきても、まるでリアリティは無く、まさか自分に出来る事とは到底思えなかったな。
 笑っちゃうけど、何年か前「ハイウェイスター」を部屋でコピーしてみた。CDを聴きながら音を拾ってみると、わりとスンナリ弾けてしまって、自分にビックリしてしまった。オイオイお前さん一体何年ギター弾いてんだい?って言われそうだけど、確かにあの日から俺はずいぶん遠くまで来てしまったのだな。
(2004.04.26)

[SIDE 11]  DEEP PURPLE IN ROCK / DEEP PURPLE (1970)

 久々のR&Rレコード更新。随分とサボってしまった、ゴメン.... 大口を見習ってマメに書かないとな(反省...)
 さて、ビートルズを入口としてロックにのめり込んだ俺だけど、次第にもっとハードで、より刺激的な音を欲するようになっていったという事は、グランドファンクの時にも書いたと思うけど、このディープパープルも、そんなティーンエイジャーのガキの正体不明のフラストレーションを発散させてくれる格好のバンドだった。当時の俺がハードロックに求めた物、それはパワーとスピード。つまりゴリ押しのエネルギーと疾走感なんだけど、楽曲が優れてるとか、音楽的に劣ってるとか、そんなこたぁよく判らなかったし、どうでもよかったんだ。とにかくひたすら速くてハードなロック、そういうのが聴きたかった。ディープパープルにはそれに加えて、しっかりした技術を持ったメンバーと魅力的な楽曲があった。だからこそ夢中になったんだろうけどね。
 このアルバムはディープパープルのいわゆる黄金の第II期と呼ばれる時代の代表作であり、70年代のハードロックを語る時に欠かせない名盤だ。RAINBOWの頃になると手クセのオンパレードで、わりといい加減なリッチーブラックモアのギターだけど、ここでは真に火を噴くようなプレイが聴ける。演奏のボルテージも高く、これぞハードロックだ!
 俺が特上好きな曲はA-2"BLOODSUCKER"とB-4"HARD LOVIN' MAN"
(2004.04.15)

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