2004年08月のロックンロール・レコード

[SIDE 15]  STICKY FINGERS / THE ROLLING STONES(1971)

 今まで何度もストーンズは取り上げて来たんだけど、大口日記を読んでもらえれば判るとおり最近は大口と会うたびにストーンズの話ばかりしている。移動中の車の中なんか他のメンバーが呆れる位しゃべりまくってるよ俺達(笑)。好きなバンドの話ならいくらでもしていられるし、時の経つのも忘れてしまうものだ。廻りにストーンズフリークは居る事は居るけど、同世代の彼らとはそれ程頻繁に会う機会もないので大口がフリークになったのは嬉しい限りである。俺は研究家ではないけど、一応ファン暦30年の男だ。たいがいの事は知ってるし、ブートレッグもそれなりに聴いてきたからね。ついでに言うけど誕生日はミックジャガーと同じだもんね、どうだ!
 さてこの『STICKY FINGERS』自らの設立した「ROLLING STONES RECORDS」の第1弾アルバムであり、アンディウォホールデザインのジッパー付ジャケットで有名なストーンズの代表作だ。70年代ストーンズの魅力を最も判りやすく体験できる非常に良く出来たアルバムでもある。1曲目の「BROWN SUGER」と云う完璧なストーンズR&Rに打ちのめされ、バラードの名曲「WILD HORSES」に涙し、スタックスR&B的なホーンとチャックベリー流キースのリードGが絡み合う「BITCH」にワクワクと、ストーンズ初心者にも充分アピールする楽曲を収めている。俺自身ストーンズを聴き出した頃、スッと入り込めたアルバムだったよ。
 今は『EXILE ON MAIN ST.』が1番の愛聴盤だけど、あれの良さを理解するのには時間が掛かった。難しいと言うより色んな音楽を知った上でないとあのコクは判らないのだろう。
 ちょっとマニアックな耳で聴くとこのアルバムのハイライトはA-4の「CAN'T YOU HERE ME KNOCKING」だ。前半、リフで押しまくるキースと後半のミックテイラーのラテンリズムに乗ったサンタナ風リードギター。2人のギタリストの個性が遺憾無く発揮されたこの曲が俺は大好きなんだ。ミックテイラーは最高のギタリストだよ。
 去年の3月、「LICKS TOUR」で4度目の来日を果たしたストーンズ。今回のセットリストにはその「CAN'T YOU HEAR〜」が入ってる事を知って俺は大いに喜んだね。ロニーウッドがミックテイラーそのままのGソロを弾くらしいという話も聞いた。東京ドームのチケットを手に入れてIWATAと2人で観に行ったんだ。しかぁ〜し、何てこった! その日は「CAN'T YOU HEAR〜」をセットから外しやがった!! やられた....「ちきしょーっ! 金返せ!」とそこまでは思わなかったけど本当に残念だったなぁ.... でも素晴らしいライヴではあった。前回の『BRIDGES TO BABYLON』の来日公演は、ストラマーズの『EXILE』のレコーディングで山中湖に合宿してたから行けなかったのだ。その前の『VOO DOO LOUNGE』ツアー以来、8年振りの再会であった。いつまでも若々しいミックには感動させられたが、やはり凄かったのはミックと対照的に老いを隠そうとしないキースの存在感だった。あのカッコ良さは何なんだろう? ステージに現われた時の空気が震える程の緊張感ときたら。人間国宝。なぁんて言ったらキースに怒られるかな。
 振り返ってみると、ストーンズの来日とストラマーズのレコーディング時期って重なってるんだと気付いた。面白いね。1990年の初来日、それは俺達が『STAND AGAIN』でロンドンにちょうど出発する頃だった。そう言えばあの時もIWATAと観に行ったんだっけ、出発前日に。計10回公演だったけど、俺は2回ドームに行っただけだった。ストーンズの故郷であるロンドンに俺は向かってしまったからだ、皮肉な事に。
 2度目の来日は個人的にスタークラブの『CRISIS』のレコーディングに呼ばれてる頃だったかな(『CRISIS』と『異邦人』で俺のGプレイが聴けるよ)。3度目がストラマ『EXILE』で、4度目は『ALL WE CAN OFFER』の第2クールに入る直前だった。ちょうど「DEATH OR GLORY」のGダビングとVo入れの前日位にストーンズを観たから、もともと狙ってたんだけど、何か益々ストーンズっぽく仕上がった気がする。俺も気分はキースでプレイしたからね。
 ストーンズの影響は今後の楽曲作りに、きっと大きく反映して来るだろうなぁ。この調子だと....
(2004.08.30)

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