★だからBOY
このネット時代というものは、人々の活字離れを加速させているという。
確かに、俺の周辺でも本を読む人間は少ないというのも事実。皆、それぞれの都合で忙しく日々に追われ、じっくり自己と向き合う時間がとれないのかもしれない。
誤解されては困るのだが、俺の場合は暇だから本を読むのではない。個として、この世の中をサバイブしていく力のようなものを欲する心が、読書の原点のような気がする。
パンクロックと出会った時の衝動のひとつに、“インテリジェンス”というのがあった。
「あぁ、バカじゃダメなんだな!」
「支配され、管理され、行き当たりばったりの人間になっちまうぜ!」
クソガキなりにも、この世の中をもっと知りたい!そこで自分の生き方を追求している人間のことを知りたい!自分の教育は自分でやっていくものだと考えるようになった。
“インテリジェンス”=“知性・教養”というが、学校で教える因数分解が解けるかという話ではない。
「何になりたい」かではなく、「どういう生き方をしたい」のかが、俺のテーマになった。
俺はパンクロックによって、学校で教わることがもっとつまらなくなっていき、当然成績も下降線をたどるのだが、少なくとも内面世界はギラギラとカラフルになり、まわりの友達連中がどうにもガキに見えてしようがなかった。
“ロック”のイメージに“クレイジー”というのがある。
安易に“世界からはみだした者”と誇張されて語る風潮も定着している。しかし、俺には全くビミョーな話にしか思えない。それだけのものでは、袋小路だし、マサツからいつの時代も生まれてくるものだ。
まぁ、どうでもよいのだが、俺にとっては今も“ロック”は、このクソッタレで矛盾だらけな社会に“コノ野郎!”と反逆するものでしかない。
ワイルドに、クールに、時に危ない橋を渡り、時にまた死ぬような思いで地ベタをはいつくばり、浮かれ、翔びあがり、転んだと思ったらまた走り出す。
今この時代はカオス…。
そして今こそ自由な発想を強く持ち、自分が何を目指して向かっていくのか…!
一人で読書という物静かで濃厚な空気に包まれながら、寂しさとは全く異なる心地よい孤独感が、俺に力をくれる。
流星的メロディー→THE ROOSTERS / SITTING ON THE FENCE
20. APR. 2009
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